そんなお話。
1:0th track@mixi:2008/01/18(金) 19:33:00
「ねえ、そこのキミ・・・」 ある日、少年は一人の女性に声をかけられた。
綺麗な黒髪は背中まであり、すらっとしていて
赤いロングコートが良く似合っていた。
風邪でも引いているのか、口には大きなマスクをしていた。
「私、綺麗?」
その声は、不思議な響きを持った今までに聞いたことのないような、
けれどもどこか魅力的な声だった。
少年は、不思議に思いながらも思ったままに答えた。
「綺麗だと思うよ。」
「そう・・・」
彼女はそう答えると、何ともつかない喜びとはほど遠い表情をした。
少年はハッとした。
口に大きなマスクをした女。「私、綺麗?」と問い掛ける女。
聞いたことがあった。その物語の結末を知っていた。
背中に冷たいものが走った。
「これでも・・・?」
そう言うと、
(ドクンッ!)
その女は、
(ドクンッ!)
コートの前をはだけさせた。
そこには猛々しく(パオーン!!)した(主砲)が(一斉射撃用意!!)していた。
少年は警察に通報しましたとさ。
めでたしめでたし。
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